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 従前日本の卒後医学教育




*************** ストレート卒後研修方式 ****************************

 従来日本ではごく最近まで、卒後臨床教育は、直接すぐに大学や病院の一医局に入り、専門診療科の狭い領域に偏った訓練をうけるストレート研修方式でした。

 
全般的・全人的な多診療科にまたがる幅広い領域の組織だった訓練ができません。しかも確固たる研修プログラムもカリキュラムもなく、指導システムも貧弱でした。

 医局の雑用をかたづけながら、先輩医師の診療や研究の手伝いをしながら、指導もされ、下働きを経験し、見ようみまねで診療するのです。
 
指導医や上級レジデントのチェックもないままに、診療マニュアルを片手に、当直・救急医療を恐る恐る担当し、失敗を重ねながら覚えていく方法でした。医療事故の危険性も高く、教育効率もきわめて悪いのでした。

 大工や左官、陶芸、漆器、織物などの職人、昔流のそこらの職人教育となんらかわりません。技術はみて覚えるもの、盗み取るもの、経験を通じて身につけるものでした。
医師の仕事は職人業とされていたのです。


**************** その欠点と問題点 ********************************

 狭い専門診療科領域の知識や経験に片寄った臨床医を拡大再生産する欠点も指摘され続けていました。
 救急蘇生の経験もなく、緊急事態に対処できない臨床専門医が多数といった医療現場の惨状でした。

 実際にあった話です。某有名国立大で、胃内視鏡検査中にショックが起こり、10人も内科医がそばにいたのに、誰一人としてまともに救急救命処置ができず、他診療科の緊急応援も求めぬままに、患者をみすみす死亡させた≪ショッキングな医療事故、システムエラー≫が話題に上がったりしました。
 実際の日常診療でも、≪アナフィラキシーショックの基本的な初期治療≫ができず、死亡させる事故が、全国的に頻発していました。


 (改革の必要性は常々叫ばれていたのですが、
教育や医療の実情は旧態然として続いていたのです。)

 患者側からも、医療者側からも、この状況は改善されるべきで、困ったことでした。

      2006.3.23




 最近導入された卒後臨床教育の大改革とその影響
 アメリカの実践的臨床教育を取り入れた卒前教育改革


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