患者さん向けのやさしい医療情報

 慢性疼痛 3



 痛み刺激は、次々と痛みを引き起こし、頑固な悪循環を形成します。自律神経失調状態を招き、症状を複雑にし、泥沼化していくのです。一度、慢性化すると俄然治療は難しくなります。
 最も大事な点は、痛みの急性期に、神経ブロックや強力な鎮痛剤、リハビリなどを積極的に実行して、慢性痛を予防する事です。


 さて、ここでは痛みの原因となる病気が別にあって、その病気の症状としての慢性痛について、
代表的な原因疾患をあげて述べます。


(1)慢性閑節リウマチによる痛み
 いわゆる膠原病の一種です。この膠原病グループの中では圧倒的に多くの患者さんがリウマチで苦しんでいます。
 この病気の痛みは、長期にわたる頑固で多発性の関節痛を特徴とします。筋肉痛、神経痛、腱鞘炎なども頻繁にみられます。
 痛みの原因は、炎症によるものと、関節などの破壊や変形によるものとに起因しています。
 現在の進歩した医学でも、リユウマチの真の原因も根本的な治療法も分かっておりません。約4:1で女性に多いのですが、更年期以降の年齢では発生率はほぼ1:1と男性と同率になります。女性ホルモンが大きく関与しているのですね。
 治療上、最も大事な点は、
できるだけ初期に診断し、早期に病気を押さえ込んでしまうことです。抗リユウマチ剤をうまく使っていくのです。ただ、進んだ段階のリウマチや、治療に抵抗するリウマチの場合、注射や内服薬、リハビリなどを上手く併用して、少しでも痛みを和らげ、進行を防ぎます。例え障害は進行していっても、可能な限り日常生活を支障なくおくれるように予防していく事が大事になります。必要なら人工関節など手術も行い、QOLを改善していくのです。


(2)他の膠原病、膠原病顆似疾患による慢性疼痛
 互いに似た症状が多く、初期には診断が難しいこともあります。多彩な関節炎、筋肉痛、発熱、全身倦怠、食欲不振などを繰り返す事が多いです。
 治療しながら診断を確実にしていくことも実際多いです。出来るだけ早く診断し潰極的に治療していく事が何より重要です。膠原病は、ただ痛いだけの病気ではありません。全身の様々な臓器を犯していく病気です。


(3)繊維筋痛症(結合織炎症候群)による慢性疼痛
  圧痛はあっても、検査上ほとんど異常を認めません。全身各所の疼痛、こわばり、疲労感、睡眠障害などを繰り返し、部位や程度は日々変化することも多いです。
 脳内疼痛調節機構の障害と考えられ、異常な自律神経反射も関係しているようです。
 治療は難しいのですが、症状に合わせて除痛をはかります。治りきらないまでも、QOLを改善し、患者さんを支えて行くことこそ医師の役目となります。


(4)慢性活動型肝疾患による多彩な痛み
  慢性の活動性肝障害の場合、しばしば肝臓以外の様々の臓器障害や膠原病類似の症状を認める事がよくあります。関節症状は30%〜50%に認められます。


(5)強直性脊堆炎による慢性疼痛
  比較的若い男性に発生し、激烈な背部・腰部の痛みを訴え、頑固に続きます。徐々に背骨が固くなっていく比較的珍しい病気です。診断、治療が難しく、何軒もの医療機閑を渡り歩くケースも珍しくありません。


(6)骨粗鬆症による疼痛
 女性の場合、更年期以降急速に骨の量が減少してきます。
 更年期ごろ、治療に頑固に抵抗する腰や背中の痛みが続く場合が時々あります。骨粗鬆症の注射を暫く続けると痛みが嘘のように消
ぇていくことがあります。 更年期骨粗鬆症といい本来の骨粗鬆症と区別しています。欧米で多く、日本人女性では少ないと一般には言われていますが、実際はかなり多いようです。
 高齢者骨粗髭症では、骨量の減少は大きく、背骨の繋ぎ目や閑節、周囲の筋肉や靭帯に無理がかかりやすくなります。また、背骨の変形や骨折などで、体の各所で疼痛が起こりやすく、頑固にくりかえします。
 痛みの治療と同時に、骨粗鬆症に対する治療を続ける事となります。ほとんどの例では、徐々に痛みは軽減して行きます。



 以上、特別の病気による、症状としての慢性疼痛について、代表的な例を挙げてみました。
痛みそのものの治療原因となる病気の治療とを併せて実行する事は当然です。



     
      
01,5 シラン



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